煩わしい相続手続きと費用回避「TODD」とは?

TODD制度で大事な資産を有効活用

TODDとは何か?

皆様の頭を悩ます問題の一つとして相続税問題が挙げられますが、今回はアメリカ不動産に関して、時間とお金を同時に節約できる一石二鳥なTODD (英:Transfer on Death Deed)と呼ばれる制度をご紹介します。

まず始めに、この制度のご説明の前に、「プロべート」に関してご案内する必要があります。プロベートとは、裁判所の監視下で行われる遺産分割・相続手続きのことを表し、アメリカの場合、遺言書の有無にかかわらず、所有財産の総額が州法に定められた一定額を超える場合はこの手続きを踏まなければなりません。(遺言書がある場合、遺言書で指定された相続人が相続し、遺言書が無い場合、州法に基づく法定相続人が相続します)

ただし、このプロベートという手続きには、膨大な弁護士費用と検認に要する時間が必要とされます。そこで、この検認を免除して不動産の名義変更を速やかに完了させ、検認にかかる弁護士費用・裁判諸費用・諸経費などの出費を回避できるのが、生前に死亡時の相続人を設定する制度で「TODD(Transfer on death deed)」(死亡時譲渡証書)を発行することです。

注意点

  1. 所有者が生前中に、その不動産の所在する地域の登記所で登記を完了していなければなりません
  2. 指定された相続人が所有者より先に亡くなった場合や死亡時の受取人が指定されていなかった場合はプロベートの手続きをしなければなりません
  3. 所有者の不動産が所在する地域の登記所でTODDを登記しておくことで、遺言書に明記されている相続人よりも、TODDで指定された受取人が優先されます
  4. TODDは米国全ての州で認められていません
    2017年の時点でTODDが認められている州は以下の通りです。
    ・Alaska ・Arizona ・Arkansas ・California  ・Colorado ・District of Columbia ・Hawaii ・Illinois ・Indiana ・Kansas ・Minnesota ・Missouri ・Montana ・Nebraska ・Nevada ・New Mexico ・North Dakota ・Ohio ・Oklahoma ・Oregon ・South Dakota ・Texas ・Virginia ・Washington ・West Virginia ・Wisconsin ・Wyoming

手続き方法

TODDの手続き方法は州によって異なります。詳しくは「お問い合わせ」よりご連絡ください。

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