日本(人)の特徴を一言で表すと、安全、高齢化社会、、多様な食文化、ゴミが少なく綺麗な街並み、時間を守る習慣など、日本人が認識している以上に海外の方からは様々な切り口からキリのないほどの特徴が挙げられます。普段日本で生活をしていると、日常に感じられることでも海外の方々からは特別なことも多いようです。日本という国と人々は日本に訪れる海外の人々を魅了しており、主に都市部や観光地を中心に外国人観光客の多さは身をもって感じられる程になっているのではないでしょうか。近年では、労働力不足解消を目的としたビザ要件の緩和政策などの影響もあり、観光のみならず、日本を生活の拠点とする外国人が増加しています。
1. 首都・主要都市
日本の首都は東京です。2020年の夏季オリンピックを控えた日本では、オリンピックムードが漂う中東京を中心に訪日外国人の受け入れ態勢を整えていることがインフラ整備や案内板の外国語表記などから目に見てとれます。
人口別の主要都市としては、下記の通りです。
世界的な大都市である東京は、他都市と比較しても圧倒的な人口数を抱えています。東京にアクセスのしやすい横浜市や埼玉県も居住地としての人気を誇っています。大阪に関しては、訪日外国人の増加で流通・サービス業などの雇用が増加していることや大阪市中心部などのマンション開発も追い風となっていることから、西日本を代表する主要都市として上位層にランクインしています。
47都道府県中人口増加率が増加をしている都県は7つです。東京は他県と比較しても著しく増加率が高いことが特徴ですが、日本経済新聞によると2017年に出生数が死亡数を下回る自然減に転じ、2018年は減り方が大きかった年となりました。また、人の生死による人口の増減が原因の自然増は全国で沖縄のみでした。
2. 人口
総務省統計局の「世界の統計2019」によると、日本の人口は以下のように推移しています。
日本の65歳以上の人口は年々増加し、15歳未満の人口は減少していくことが予想されています。2050年には2.5人に一人が65歳以上の高齢者にあたり、深刻な労働力不足や税制面での苦難が強いられることが確定的です。20歳から65歳の生産年齢人口に対して、65歳以上の人口をどう支えるか、1965年当時の「胴上げ型」(9.1人に1人)が、2012年には「騎馬戦型」(2.4人に1人)、近い将来の2040年には「肩車型」(1.4人に1人)で支えていかなければならない未来が待っています。総人口に関しても、2050年には一億人を下回る水準が見えてくる減少傾向にあります。外国人の労働力や資本を取り込む必要性が高まる中で、政府による入国規制緩和政策の動向にも注意していく必要があります。
世界銀行の統計データによると、1960年 - 2017年の日本の人口増加率は、以下の通りです。
日本の人口増加率の特徴としては、直近の約10年間で0%を下回っていることです。非婚化・晩婚化・晩産化による少子高齢化の影響は大きく、日本の人口は減少し続けています。
3. 人口分布率
1960年代の日本は出生率が高く、死亡率が高いか、あるいは低下しつつある人口にみられるピラミッド型でした。その後、少子高齢化が顕著になり、出生率が伸び悩み、死亡率が減少しているため人口総数自体に大きな変動はないものの高齢者が多い状態であることが特徴です。ただし、母体数の多い1960年代に10-19歳であった層が去った後は、急激な人口減少が起こることが予想できます。
4. 宗教
日本国憲法によって信仰の自由が認められ、国教は定められていません。
宗教統計調査によると、神道の信者の割合が最も多く、次いで仏教の信者の割合となっています。ただし、信者数を足すと日本の総人口を超えてしまうため、あくまでも推計であることに注意が必要です。また、実状はどの宗教にも属さない「無宗教」と回答している人々の割合が多い点にも注意が必要です。
5. 主要産業
・GDP
2016年における日本の国内総生産(名目GDP)は4兆8,985億ドルで、世界3位の経済規模を誇っています。
下図は1人あたりのGDP【USD】を表しています。
日本の特徴としては、かつて日本の一人当たりのGDPが世界2位だった(1988年)時期があるが、その理由としてバブル経済の最終局面であったことと、日本の人口における労働人口がピークであったこととが大きな背景にあります。しかし、その後は労働人口が高齢化していったこともあり、2016年減少傾向にありますが相対的に見て、変化は横ばいとなっています。
・主要産業
(1)輸出:自動車
(2)輸入:原粗油、液化天然ガス
※主要貿易相手国:中国、米国、韓国、台湾、香港、オーストラリア、サウジアラビア
※2018年、日本の貿易総額(輸出額と輸入額の合計)は約164兆円。この金額は日本の国家予算(2018年度一般会計約97.7兆円)を大きく上回っています。
5. まとめ
日本は人口構成という観点から見ると厳しい局面を迎えています。一方で、世界的な大都市や観光都市を多く抱え、海外の方々からは今まで以上に魅力のある国として捉えられてきています。直近ではオリンピックなどの大きなイベントと、そのイベントにより日本の魅力が周知されるなど、経済効果も大きいと予想されるイベントがあります。日本単体では成り立たないことも、魅力の多い日本が世界の人々と繋がっていくことで、少子高齢化などの懸念点を払拭していける未来を作る取り組みになると信じ、行動に移していきたいと考えています。日本の魅力を私たち1人1人の手で世界に発信し、盛り上げ、繋がりを増やし、新しい未来を作っていきましょう。